就労継続支援は、一般企業で勤務するのが難しい障がい者を対象にした福祉サービスのことです。就労継続支援はA型とB型に分類できます。それぞれ条件などが異なりますので、ここではA型とはどのような事業所かについて紹介します。
就労継続支援A型とB型の大きな違いは、雇用契約を事業所と結ぶかどうかです。A型の場合、雇用契約を交わして勤務するスタイルです。B型は契約を結びません。このため、A型のことを「雇用型」と紹介する場合もあります。
雇用契約を交わす以上、給料が支払われます。年齢条件が設けられていて、18歳以上65歳未満の方が対象です。一般企業で勤務するのは難しいものの、雇用契約に基づく勤務ができなければなりません。
どのような仕事をするのか気になる人もいるでしょう。基本的には一般企業で勤務するのと変わらないと思っていいでしょう。
ただし一般職と比較して、勤務時間が短く設定される傾向が見られます。大体1日の実働時間は4~8時間程度というところが多いです。勤務時間が短いので、一般企業で勤務するのと比較して給料はどうしても安くなります。
仕事内容は幅広いです。飲食店のホールスタッフなどの接客業もあれば、パソコン作業などの事務仕事、車部品加工などの軽作業とバラエティに富んでいます。自分の特技の活かせる、好きな仕事を選択することも十分可能です。
就労継続支援A型で勤務した場合、どの程度稼げるのか気になるでしょう。厚生労働省のデータによると2015年度の平均給与は6万7795円でした。前年度が6万6412円で増加しています。ここ数年は上昇傾向が続いています。
A型事業所の場合、雇用契約を結んで勤務する形になります。このため、公的に定められた最低賃金額以上の給料は保証されています。前年度収入によっては利用料を負担することもあるかもしれないので、その点は理解しておきましょう。
一般企業への就職は難しいけれども、給料をもらって働きたいと思っているのであれば、就労継続支援A型に勤務してみるといいでしょう。スタッフからのサポートも受けられ、就労に必要な知識やスキルを磨くことも可能です。人によっては一般企業に就職する方もいます。社会参加のステップとして、A型事業所への就職を検討しているなら、どのような事業所があるかまずはチェックしてみませんか?