発達障害にはどんな種類があるの?

発達障害とは、生まれつき脳の発達過程で以上の起きる病気です。幼児のうちからいろいろな症状が現れます。発達障害の中でもいくつか種類があるので、育児がうまくいかないようであれば、まずどの発達障害が疑われるか考えてみましょう。

自閉症スペクトラム障害

対人関係をうまく構築できない、周囲の空気が読めない、会話のやり取りがどうもちぐはぐしている、話そうとしなければ、自閉症スペクトラム障害という発達障害を引き起こしている可能性があります。英語でASDと呼ばれることもあります。

またASDの子供は同一性執着という症状を呈することもあります。一つの物事や習慣について執拗にこだわる傾向です。これが変わってしまうと途端にパニックになってしまうのであれば、ASDにかかっている可能性があります。

注意欠如・多動性障害

注意力が山まで、長時間集中力を維持できない症状があれば、注意欠如・多動性障害の可能性があります。落ち着きがなくてイスに座っているときにじっとしていられない、そわそわしていると疑ってかかったほうがいいかもしれません。また衝動的な言動がしばしば見られる場合も注意したほうがいいです。

この発達障害には症状にいくつか傾向が見られます。まずほとんどの症状が7歳までに発症すると言います。また男女で比較すると、男性の方が数倍多く現れるとも言われています。

この発達障害、英語でADHDと言います。ADHDは学童期の子供で3~7%存在するので、決して珍しい病気ではありません。

限局性学習障害

限局性学習障害も発達障害の一種です。学習障害やLDといった名称で紹介されることもあります。簡単に言えば文字を読むのに障害を抱えている病気のことです。

文字を一文字ずつ読んでしまう傾向があるので、人と比較してスムーズに文章を読めない傾向があります。また文章を読んでもその内容が理解できない人もこの発達障害を抱えている可能性があります。

文字が書けないのもこの障害の症状の一つです。計算ができない学習障害の方も見られます。

発達障害の種類まとめ

発達障害は脳の病気なので、比較的早い段階で発症する傾向が見られます。しかし脳の異常といっても適切に治療すれば、問題行動を抑制することも可能です。療育を行うことでコミュニケーションスキルを高めたり、適応力を伸ばしたりできます。どうも自分の子供がほかの子供と違うと感じているのであれば、一度医療機関で診察を受けてみるのも一考です。

また、発達障害と診断されたが働き続けたい方は、就労継続支援B型の事業所に相談してみても良いでしょう。